2026/07/01 00:15

皆さま、こんにちは。画家の川田祐子です。

親友・清水洋介くんとの対談後編では、彼がドイツのブレーメンで行ったアーティスト・イン・レジデンス(滞在制作)の驚きのエピソードを中心にお届けします。

言葉も通じない異国の地で、同行の作家さんがスマホを盗まれるというトラブルに見舞われながらも、現地のスタッフと心を通わせ、素晴らしい展示を成功させた彼の「アーティストとしての底力」をぜひ知ってください。
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目次

1.ブレーメンでの災難と、心温まる交流

2.「コントラハウス」での共同生活と制作の裏側

3.タバコ工場跡地での展示。布と着物が繋ぐアート

4.トランク一つで世界へ。清水流・軽やかな制作スタイル

5.おわりに:30年以上の歩みを経て、今思うこと
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1. ブレーメンでの災難と、心温まる交流

清水くんのドイツ滞在は、いきなりのトラブルから始まりました。アムステルダムでの乗り換えで英語が通じずあたふたし、ブレーメンに到着した翌日には、なんと同行者の作家さんがスマートフォンを盗まれてしまったのです。

見知らぬ男に親しげに肩を抱かれ、気づいた時にはスマホがない……。そんな絶望的な状況でも、その作家は現地のアーティストや仲間に支えられ、なんとか滞在を続けました。彼もその中の1員です。彼のどこか優しく柔らかな人徳が、異国の地でも発揮された瞬間でした。

2. 「コントラハウス」での共同生活と制作の裏側

彼が寝泊まりしていたのは「コントラハウス」という、ギャラリーやレストランが併設された芸術家のための施設でした。

そこでの生活は、スーパーで食材を買い出し、みんなで冷蔵庫を共有して自炊するスタイル。私もかつてブレーメンの大学寮にいたことがあるので、自転車で石畳の街を走り、図書館に通った懐かしい記憶を彼と共有できて、とても胸が熱くなりました。

3. タバコ工場跡地での展示。布と着物が繋ぐアート

今回の滞在の集大成となったのが、タバコ工場跡地のアトリエでの発表です。

清水くんは、「どこにでも持っていける布」のアイデアを活かし、なんと自分の絵をプリントした「着物」や「帯」を制作しました。

ドイツ語が話せない彼は、翻訳機を駆使して現地のスタッフに指示を出し、見事なインスタレーションを完成させたのです。布を丸めてトランクに詰め、海を渡って、現地で形にする。その柔軟な発想には本当に脱帽します。

4. トランク一つで世界へ。清水流・軽やかな制作スタイル

彼はまた、自分の作品をプリントした「手ぬぐい」を200枚ほど作り、現地の人々に配ったそうです。「これなら軽くて、どこへでも持っていけるから」と笑う彼。

キャンバスという枠にとらわれず、布や手ぬぐいといった身近な媒体をアートに変え、人とのコミュニケーションの道具にしてしまう。これこそが、清水洋介という作家の真骨頂であり、今の時代に合った軽やかな表現スタイルなのだと感じました。

5. おわりに:30年以上の歩みを経て、今思うこと

出会ってから30年近く。お互いに画家としてのキャリアを積み重ねてきましたが、改めて彼の話を聞き、その根底にある情熱とタフさに深い尊敬の念を抱きました。

静岡の島田市に拠点を置きながら、ニューヨークやドイツへと活動の場を広げていく彼。そんな親友の存在が、私の制作の励みにもなっています。
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異国情緒あふれるブレーメンの街並みや、彼が手がけた美しい着物のインスタレーションは、ぜひ動画でご覧ください。

この後編動画をご覧ください。
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清水洋介さんの最新情報は、彼のインスタグラムからもチェックできます!
Insta: @yousuke.shimizu